カメラを始めたばかりで、写真撮影を楽しんでいる方も多くいらっしゃるでしょう
美しい写真を目指して、色々な設定を試しているうちに、気になる現象に遭遇した人もいるのではないでしょうか。
「なんか写真に縞模様が入っている…」
「画像がチラチラする…」
こんな経験はありませんか。
これは、カメラ撮影においてよくある「フリッカー現象」と呼ばれるものです。
今回は、フリッカー現象の原因や対策について解説していきます。
目次
フリッカー現象とは?
フリッカー現象とは、蛍光灯などの明かりが点滅することによって、カメラのシャッタースピードと同期せず、画像に縞模様やちらつきが発生する現象のことです。
1:蛍光灯の仕組み
私たちが普段目にしている蛍光灯は、実は常に光っているのではなく、高速で点滅を繰り返しています。
人間の目は、この点滅を感知できないほど速いため、光が常に安定しているように感じます。
しかし、カメラは人間の目よりもはるかに高速なシャッタースピードで撮影することができるため、蛍光灯の点滅を捉えてしまい、画像に縞模様やちらつきが発生してしまうのです。
2:発生しやすい状況
フリッカー現象は、以下の状況で発生しやすいと言われています。
・蛍光灯の下での撮影
・シャッタースピードが遅い場合
・露出設定が適切でない場合
3:具体的な例
例えば、室内で蛍光灯の下で、シャッタースピードを1/30秒に設定して撮影した場合、蛍光灯の点滅が画像に写り込んでしまい、縞模様が発生する可能性があります。
フリッカー現象を防ぐコツはシャッタースピード!?
フリッカー現象を防ぐためには、いくつかの方法があります。
1:蛍光灯の点滅に合わせてシャッタースピードを設定する
蛍光灯の点滅速度は、地域によって異なります。
東日本は50Hz、西日本では60Hzの周波数で点滅しており、それぞれ1秒間に100回、120回の点滅を繰り返しています。
そのため、フリッカー現象を防ぐためには、シャッタースピードを蛍光灯の点滅速度よりも速く設定する必要があります。
東日本:1/100秒以下
西日本:1/120秒以下
2:ストロボなどの撮影用照明を使用する
ストロボなどの撮影用照明を使用することで、瞬間的に強い光を照射し、蛍光灯の点滅の影響を受けずに撮影することができます。
3:カメラの設定を変更する
一部のカメラでは、フリッカー現象を抑制する設定が用意されています。
カメラの取扱説明書をよく読んで、適切な設定を見つけるようにしましょう。
まとめ
今回は、カメラ撮影におけるフリッカー現象について、その原因と対策方法を解説しました。
フリッカー現象は、適切な設定や撮影方法を選ぶことで防ぐことができます。
この記事が、撮影の参考になれば幸いです。
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