プロジェクターの光を駆使して、幻想的な写真の世界へ。
写真愛好家のみなさん、プロジェクターを使って、今までとは違う写真表現に挑戦してみませんか。
この記事ではプロジェクター撮影のコツ、そしてカメラの設定を解説します。
目次
プロジェクター撮影の基本設定
プロジェクター撮影では、プロジェクターの光を最大限に活かすためのカメラ設定とライティングが重要です。
1: スタジオを暗くして、シャッター速度を遅くする
プロジェクターの像を鮮明に写すためには、周囲の光の影響を最小限に抑える必要があります。
そのため、スタジオをできるだけ暗くし、シャッター速度を遅く設定しましょう。
シャッター速度を遅くすることで、プロジェクターの光をしっかりと捉えることができます。
2: ライティングの基本は「背景に色をつける」ときと同じ
プロジェクターの光は、ストロボの光とは異なり、常に発光し続けています。
そのため、ストロボの光がプロジェクターの像に干渉しないよう、ライティングの基本である「背景に色をつける」ときと同じように、被写体と背景の距離や、ライトの方向を調整する必要があります。
ストロボの光を背景に当てると、プロジェクターの像が光にかき消されてしまうため、注意が必要です。
3: 背景に対しての位置取りに気をつける
プロジェクターの像は、背景に投影されるため、被写体の位置によって、像がどのように見えるかが大きく変わります。
被写体をプロジェクターの像の前に置くか、後ろに置くか、あるいは像の中に置くかによって、写真の雰囲気が大きく変わるため、さまざまな位置を試してみて、理想的な構図を見つけることが大切です。
プロジェクター撮影におけるカメラ設定
プロジェクター撮影では、シャッター速度、絞り、ISO感度の3つの設定が、写真の仕上がりを大きく左右します。
1: シャッター速度
シャッター速度は、プロジェクターの光をしっかりと捉えるために遅く設定します。
しかし、シャッター速度を遅くしすぎると、手ブレや被写体ブレが発生してしまうため、三脚が必須です。
2: 絞り
絞りは、背景のぼかし具合を調整するために使用します。
絞りを開放すると、背景がぼけて写り、逆に絞ると背景がくっきり写ります。
プロジェクターの像を背景に投影する場合、絞りを開放すると、像がぼけてしまう可能性があるため、F8.0~11辺りを目安に絞り気味に設定するのがおすすめです。
3: ISO感度
ISO感度は、シャッター速度や絞りの設定に合わせて調整する必要があります。
ISO感度を上げると、写真の明るさは上がりますが、ノイズも発生しやすくなるため、注意が必要です。
まとめ
プロジェクター撮影は、幻想的な写真表現を実現する新しい手法です。
今回の記事で紹介した基本設定やカメラ設定を参考に、プロジェクターの光を最大限に活かした、オリジナリティ溢れる写真に挑戦してみてください。
この記事が皆様のプロジェクター撮影の助けになれば幸いです。