室内撮影でストロボを使う際、被写体を明るく照らしつつ自然な仕上がりを目指すなら、バウンス撮影は必須テクニックです。
しかし、ストロボの使い方やセッティングに戸惑う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、バウンス撮影の基本から応用、さらにはプロが実践するテクニックまで、写真撮影に興味を持ち、技術向上を目指しているあなたのために、わかりやすく解説していきます。
目次
バウンス撮影の基本とその効果
バウンス撮影とは、ストロボ光を直接被写体に当てるのではなく、天井や壁などに反射させて被写体に光を当てる撮影方法です。
1: 自然な光を実現
直接ストロボ光を当てると、被写体の影が強く、不自然な仕上がりになりがちです。
しかし、バウンス撮影では、ストロボ光が拡散するため、影が柔らかく、自然な光を実現できます。
2: 影をコントロールできる
バウンス撮影では、反射場所を変えることで影の向きや強さを調整できます。
例えば、天井バウンスでは、上から柔らかな光が当たり、影が少なくなり、壁バウンスでは、横方向からの光で立体感を出し、影を強調できます。
3: 被写体を美しく魅せる
バウンス撮影は、被写体の肌の色を美しく見せる効果もあります。
特に、女性ポートレートでは、肌の凹凸を自然に表現し、柔らかく、魅力的な仕上がりを実現できます。
バウンス撮影の実践テクニック
バウンス撮影をマスターするには、以下のテクニックを理解することが重要です。
1: ストロボの影を目立たなくする
ストロボの影を目立たなくするには、反射場所を工夫することが重要です。
・天井バウンス
天井が高く、白い場合は、ストロボを天井に向けて反射させることで、影が柔らかく、自然な光を実現できます。
・壁バウンス
天井が低かったり、色が暗い場合は、壁にストロボ光を反射させます。
この場合、被写体から少し離れた場所にストロボを置くことで、影が柔らかく、自然な仕上がりになります。
2: 適切な反射場所の選び方
反射場所によって、光の質が大きく変わります。
・白い壁
柔らかく、自然な光を実現します。
・黒い壁
コントラストが強く、影を強調できます。
・鏡
光を強く反射させ、強い光を作り出せます。
3: 被写体との距離を調整する
バウンス撮影では、ストロボと被写体の距離が、光の強さに影響します。
・距離が近いほど、光が強くなります。
・距離が遠いほど、光が弱くなります。
4: 立体感を出すためのテクニック
バウンス撮影では、ストロボ光を複数方向から当てて、立体感を出すことができます。
・メインライト:被写体の正面から光を当てるストロボ。
・フィルライト:被写体の側面から光を当てるストロボ。
・バックライト:被写体の後ろから光を当てるストロボ。
まとめ
バウンス撮影は、ストロボを使った室内撮影において、自然でプロフェッショナルな写真を撮るための必須テクニックです。
反射場所やストロボの角度、距離を調整することで、様々な表現が可能になります。
この記事で紹介したテクニックを参考に、ぜひバウンス撮影に挑戦してみてください。