自作の衣装でコスプレを楽しみたい、またはコスプレイベントに参加したいと考えているみなさん。
好きなキャラクターになりきって、コスプレを楽しみたいけど、著作権侵害が不安で、安全に楽しめる方法を知りたいと思っていませんか。
今回は、コスプレによる著作権侵害が起こることがあるのか説明します。
これを読んで、安心してコスプレを楽しんでください。
目次
コスプレ衣装の制作は著作権侵害になるのか?
コスプレ衣装の制作は、キャラクターデザインの著作権侵害になる可能性があります。
しかし、私的使用目的であれば、複製権・翻案権侵害には当たりません。
1: 衣装デザインは著作物
アニメやゲームのキャラクターデザインは、著作物として保護されています。
キャラクターの衣装も、キャラクターの一部として、著作権法上の保護の対象となる場合が多いです。
2: 複製権・翻案権の侵害
コスプレ衣装の制作は、キャラクターデザインを複製したり、アレンジしたりする行為に該当する可能性があります。
しかし、私的使用目的であれば、複製権や翻案権の侵害にはなりません。
3: 私的使用目的とは
私的使用目的とは、営利目的ではなく、個人が個人的に楽しむ目的で使用することです。
例えば、自作の衣装で自宅でコスプレを楽しむ場合や、友人との間で楽しむ場合は、私的使用目的になります。
コスプレ写真や動画の公開は著作権侵害になるのか?
コスプレ写真や動画をSNSに投稿するなど、不特定多数に公開する行為は、公衆送信権の侵害にあたる可能性があります。
また、イベントでの着用は、上演権侵害の可能性もあるでしょう。
1: 公衆送信権の侵害
SNSにコスプレ写真を投稿すると、不特定多数の人が閲覧できる状態になります。
これは、著作権者の許可なく、作品を公開する行為に該当する可能性があります。
2: 上演権の侵害
コスプレイベントで衣装を着用して、キャラクターを演じる行為は、上演権の侵害に該当する可能性があります。
ただし、非営利目的で、無料・無報酬で行う場合は、例外的に上演権の侵害にはなりません。
まとめ
コスプレ衣装の制作や写真撮影は、著作権侵害になる可能性がある一方で、私的使用目的であれば、問題なく楽しむことができます。
ただし、SNSへの投稿やイベントでの着用など、不特定多数に公開する場合は、著作権者の許可を得たり、権利行使の範囲内で楽しむようにしましょう。
安全にコスプレを楽しめるよう、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。