一眼レフカメラを使って人物撮影に挑戦したいけど、背景がごちゃごちゃしてしまって綺麗に撮れないと感じているみなさん。
背景をぼかして被写体を際立たせたいけど、どんな設定にすればいいのかわからない、そう思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、一眼レフカメラで人物撮影をする際に、背景をぼかして被写体を際立たせるための基本的な方法と構図のポイントを解説していきます。
初心者の方でも簡単に美しい人物写真を撮影できるようになるので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
目次
一眼レフの人物撮影で背景をぼかす方法
一眼レフカメラを使って人物撮影をする際に、背景をぼかして被写体を際立たせるには、いくつかの設定を調整する必要があります。
ここでは、背景ボカシの基本となる3つの設定について詳しく解説していきます。
1: F値の調整
F値とは、レンズの絞り値のことです。
絞り値が小さいほど絞りが開き、背景が大きくぼけます。
逆に絞り値が大きいほど絞りが閉じ、背景がくっきりします。
背景をぼかしたい場合は、F値を小さく設定しましょう。
F値の調整は、カメラのモードダイヤルを「絞り優先AEモード」に設定し、F値を調整することで行えます。
F値は、レンズによって異なるので、お使いのレンズのF値を確認して撮影しましょう。
2: ホワイトバランスの調整
ホワイトバランスとは、写真の色のバランスを調整する設定です。
光の色温度によって、写真の色の見え方が変わってしまうため、ホワイトバランスを調整することで、より自然な色合いにすることができます。
背景をぼかして人物を際立たせるためには、ホワイトバランスを適切に設定することが重要です。
特に、蛍光灯の下などで撮影する場合は、ホワイトバランスを調整しないと、写真の色味が変わってしまい、人物の肌の色が不自然に見えてしまう場合があります。
撮影環境に合わせて適切なホワイトバランス設定を選びましょう。
3: 望遠レンズの使用
望遠レンズを使用すると、背景をより大きくぼかすことができます。
望遠レンズは、焦点距離が長いレンズのことです。
焦点距離が長いほど、被写体までの距離が長く感じられ、背景が大きくぼける効果が得られます。
人物の撮影で構図を意識しよう
背景をぼかすことで、被写体を際立たせることができますが、さらに構図を意識することで、写真に奥行きと美しさを加えることができます。
ここでは、背景をぼかした写真にさらに深みを加えるための構図のポイントを紹介します。
1: 被写体と背景の間に空間を作る
被写体と背景の間に空間を作ることで、奥行きを感じさせる写真になります。
背景が大きくぼけるので、より被写体が際立ち、立体的な写真になります。
特に、屋外での撮影では、被写体を背景から少し離して撮影することで、空間を作ることができます。
2: 被写体の首切りはNG
人物撮影では、顔を中心に構図を組むことが多く、いわゆる「日の丸構図」と呼ばれる構図がよく用いられます。
しかし、初心者がやってしまいがちなのが、頭のてっぺんまで写したいためにフレームを首の位置で切ってしまう「首切り」です。
首や肩の位置でフレームを切ってしまうと、どことなくバランスの取れていない印象になってしまいます。
構図全体に安定感を持たせるためには、首や肩をしっかりと入れ、おでこを少し切るくらいがおすすめです。
まとめ
一眼レフカメラで人物撮影をする際に、背景をぼかして被写体を際立たせるには、F値の調整、ホワイトバランスの調整、望遠レンズの使用といった基本的な設定を理解することが重要です。
また、構図を意識することで、写真に奥行きと美しさを加えることができます。
背景に緑を取り入れたり、被写体と背景の間に空間を作ったり、首切りを避けるなど、簡単な工夫をするだけでも、写真の見栄えが大きく変わります。
これらのポイントを参考に、色々な設定や構図を試して、みなさんの美しい人物写真を撮ってみましょう。