カメラで本格的な写真撮影に挑戦したいけど、なかなか思うように色が再現できない…と感じている方はいませんか。
特に白やグレーの色味がうまく出ない、なんて悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを解決するアイテム「グレーカード」の使い方を解説します。
グレーカードを用いることで、カメラで正確な色を再現できるようになり、写真のクオリティが格段に向上します。
この記事を読めば、グレーカードの役割や具体的な調整方法が理解でき、撮影スキルアップに役立つこと間違いなしです。
グレーカードとは?
グレーカードは、カメラのホワイトバランス調整に役立つアイテムです。
1: グレーカードは、赤や青、緑といった色味が全く入っていない、純粋なグレーのみで作られたカードです。
2: そのため、色味が全く入っていないグレーカードは、カメラのホワイトバランス設定を行う際に基準となるのです。
3: 昔は特殊な印刷が必要だったため高価でしたが、最近は手頃な価格で販売されているので、気軽に購入できるようになりました。
4: A4サイズで販売されているものも多く、ご自身の使いやすいサイズにカットして使用することも可能です。
5: 白い紙でも代用できるか。と考える方もいるかもしれませんが、白い紙は露出オーバーすると白飛びしてしまい、グレーカードのように正確なホワイトバランス調整には適していません。
6: また、グレーカードは露出調整にも役立つので、撮影にはグレーカードの使用がおすすめです。
グレーカードの使い方とホワイトバランス調整方法
グレーカードを使ったホワイトバランス調整は、RAW現像ソフトを使用することで簡単にできます。
ここでは、RAW現像ソフト「DPP」を使った調整方法を例に説明します。
1: まずは、撮影前にグレーカードを同じ条件で撮影します。
2: グレーカードを撮影する際は、実際の商品撮影と同じ条件で撮影することが重要です。
3: 照明を使う場合は、ストロボの設定やソフトボックスの位置を調整します。
4: 自然光で撮影する場合は、時間帯や天候に注意し、同じ条件で撮影してください。
5: 特に自然光は変化しやすいため、空模様が変わる度にグレーカードを撮り直すのがおすすめです。
6: グレーカードの撮影が終わったら、商品撮影を行います。
7: 撮影後、PCにデータを移動させ、RAW現像ソフトでグレーカードの写真を開きます。
8: 「クリックホワイトバランスツール」を選択し、グレーカードの部分をクリックします。
9: クリックすると、全体の色味が自動的に調整されます。
10: これで、正確なホワイトバランスが設定されました。
11: グレーカードを使ったホワイトバランス調整は、プリセットのホワイトバランス調整機能とは異なり、シアンやマゼンタの色の偏りを一発で調整できるため、より正確な調整が可能です。
12: 次に、商品撮影した写真に調整済みのホワイトバランスを適用します。
13: グレーカードで調整した写真のレシピをコピーし、商品撮影した写真に貼り付ければ、すべての画像に同じホワイトバランスが適用されます。
14: あとは、お好みで調整を加えて、JPEGで書き出せば完成です。
まとめ
この記事では、カメラで正確な色を再現するために欠かせないアイテム「グレーカード」について解説しました。
グレーカードは、色味が全く入っていない純粋なグレーで作られているため、カメラのホワイトバランス調整の基準として役立ちます。
RAW現像ソフトを使用すれば、簡単にホワイトバランスを調整でき、より正確な色再現が可能になります。
ぜひ、グレーカードを活用して、美しい写真撮影に挑戦してみてください。