室内で撮影した写真の色味がおかしくなり、綺麗に撮れないことに悩んでいる写真愛好家は多いのではないでしょうか。
これは、蛍光灯などの点滅光源下で撮影を行う際に発生する「フリッカー現象」と呼ばれる現象が原因です。
フリッカー現象は、写真の色味や明るさが不自然に変化したり、画面に縞模様が現れたりするなど、写真の仕上がりに悪影響を与えてしまいます。
この記事では、フリッカー現象の原因と対策方法を解説することで、読者が室内でも綺麗に撮影できるようになり、写真の満足度を高めることを目指します。
目次
フリッカー現象とは?
フリッカー現象は、蛍光灯などの点滅光源下で撮影を行う際に、シャッタースピードと点滅周期が一致しないことで発生する現象です。
1: カメラのシャッタースピードが蛍光灯の点滅周期と一致すると、光量の変動が写真に写り込んでしまい、色味がおかしくなったり、縞模様が現れたりします。
2: 例えば、1秒間に100回の点滅をする蛍光灯の下で、1/100秒のシャッタースピードで撮影すると、ちょうど1回の点滅が写真に写り込んでしまうため、フリッカー現象が発生します。
3: 逆に、シャッタースピードが蛍光灯の点滅周期よりも十分に速ければ、光量の変動を捉えることができず、フリッカー現象は発生しません。
4: 蛍光灯の点滅は、私たちの目には認識できないほどの速さで起こりますが、カメラは光の変化を敏感に捉えるため、フリッカー現象が発生してしまうのです。
フリッカー現象への対策
フリッカー現象を防ぐためには、以下の対策方法を試してみましょう。
1: ストロボの使用
ストロボは、瞬間的に強い光を放つことで、シャッター速度を速くし、フリッカー現象の影響を抑えることができます。
2: シャッター速度の調整
シャッター速度を蛍光灯の点滅周期よりも遅くすることで、フリッカー現象を回避することができます。
3: フリッカーレス撮影機能の使用
近年では、フリッカー現象の影響を抑える「フリッカーレス撮影」機能を搭載したカメラも登場しています。
この機能は、カメラが光源の点滅を自動感知し、明るさや色合いの影響が少ないタイミングを見計らってシャッターを切ることで、フリッカー現象を抑制します。
4: フリッカーレス撮影機能は、カメラの機種や設定によって名称が異なる場合があるので、事前にマニュアルを確認しておきましょう。
まとめ
フリッカー現象は、室内撮影を行う際に注意すべき現象の一つです。
この記事では、フリッカー現象の原因と対策方法を解説しました。
ストロボの使用、シャッター速度の調整、フリッカーレス撮影機能の使用など、適切な対策方法を駆使することで、室内でも綺麗に撮影することができます。
ぜひ、これらの方法を試して、フリッカー現象に負けない美しい写真を撮ってみてください。